「黒猫って可愛いなあ」
「黒猫のシックな毛並みが良い…。」
という飼い主さんや猫好きさんは少なくありません。
黒猫と言えば、西洋の物語や絵本にも登場するなど、ミステリアスな印象を感じますが、実際の黒猫はフレンドリーで人懐こい性格の猫さんが多いです。
そんな黒猫さんですが、漆黒の毛色が神秘的でありながら、黒色の毛の向こうからキラリと光る瞳が印象的ですよね。
この記事では、そんな黒猫さんの性格や特徴だけでなく、素敵な毛並みや「黒猫柄」の部分に焦点をあてて、黒猫グッズや黒猫柄を生かしたアイテムも合わせてご紹介したいと思います。
黒猫の柄と模様
黒猫さんの柄を見ていると、エナメルのように艶やかで美しい毛並みをしており、その容姿から彼らのことを「小さな黒豹」と称える人もいるようです。
黒猫さんといっても、その毛の色や柄は一種類ではありません。
基本的に「黒猫」とは、毛が黒ければ、身体に斑点や模様などが出ていても「黒猫」と呼ばれることもあります。
黒猫さんの毛色のバリエーションを厳密に言えば数え切れないほど多くあるのですが、大きく分ければ二種類と考えることができます。
その分類方法は、次の通りです。
- 漆黒
- 複数の色が混じった黒色
まず、漆黒というのは、猫さんの血統で毛色が黒一色になっている場合を指します。
次の複数の色が混じった黒色というのは、猫さんによって「黒い毛色や柄が出ることがある」というパターンを指しています。
本章では漆黒の猫さん、そして複数の色が混じって黒色になる猫さんの二種類について、解説したいと思います。
漆黒
漆黒の猫さんで有名なのが、ボンベイという品種の猫さんです。
ボンベイは黒色しかいないのが特徴で、毛は短く漆黒の色をしていますが、瞳はゴールド（黄金）色をしています。
ボンベイが生まれたのはアメリカですが、ブリティッシュ・ボンベイという品種のボンベイ（黒猫）もいます。
ボンベイ（猫）とは？
“短毛種である。頭は丸い。毛色は黒で、エナメルのような光沢がある。目は丸くて大きく、色はゴールド。均等のとれた筋肉質な体格をしているため、大きさに反して体重は重い。その美しい容姿から小さな黒豹と形容されることもある。原産国であるアメリカ以外では、非常に珍しい種類である。”
出典：ボンベイ (ネコ)weblio
実は黒猫のボンベイ、アメリカンショートヘアのブラックとバーミーズの混血として、1958年に生まれた猫さんです。
複数の色が混じった黒色
前述のボンベイは純血種ですが、以下の猫は黒以外にも複数の色が出ることもあり、黒の毛並みという点においては純血種ではありません。
- アメリカンショートヘア
- アメリカンカール
- スコティッシュフォールド
- ノルウェージャンフォレストキャット
- マンチカン
- ペルシャ
- 混血
例えば、アメリカンショートヘアといえば、銀色の毛並みをしたクラシックタビーが有名ですが、まれに黒色の毛を持ったアメリカンショートヘアもいます。
この他にも、アメリカンカールには、茶色やシルバー、白色の猫もいますが、黒毛をした猫もいます。
| 猫の種類と毛色のパターン |
|---|
| アメリカンショートヘア |
| クラシックタビー（身体や尻尾などに太い縞模様がある） |
| アメリカンカール |
| 黒、白、銀色、茶色 |
| スコティッシュフォールド |
| 黒、白、銀色、茶色、ほか |
| ノルウェージャンフォレストキャット |
| 黒、白、青、銀色、茶色、ミックスほか |
| マンチカン |
| 猫の種類と毛色のパターン |
| ペルシャ |
| 黒、白、クリーム色、ミックスほか |
| 混血 |
| 黒、白、青、銀色、茶色、ミックスほか |
このように、複数の毛色の中から自然に黒毛になる猫も多いです。
黒猫柄の特徴｜黒いトラ猫
黒猫の柄ですが、前章で黒猫の毛色は、純血種とミックスの二種類があることを説明しました。
実際、同じ「黒猫」でも全体が真っ黒の猫さんもいれば、模様の入っている猫、白や黒などの配分によって黒猫に見える猫など、様々なパターンの毛柄が存在します。
本章ではその中でも、特にミステリアスで柄模様が出やすい「黒トラ」という猫さんについて解説します。
黒いトラ模様の猫｜トラ猫とは？
トラ猫とは、身体に縞模様をもつ猫さんのことをを指します。
黒猫の中でもトラ模様の柄を持った猫さんを通称「黒トラ」というのですが、海外ではブラックスモールタビーの愛称でも知られています。
猫の模様を説明する際、度々出てくるのが「タビー」という名称です。
これは縞模様のことを指しており、身体に縞模様がある猫の名称は「〇〇タビー」となります。
例えば、キジトラで知られる猫は、マッカレルタビーといいますし、縞模様が太くおなかの部分に渦の模様があるクラシックタビーといった猫は、猫好きさんの間で有名ですね。
本章で紹介する黒トラは、黒色の毛をベースに縞模様があることから、ブラックスモールタビーと呼ばれるようになりました。
この黒トラは、非常に珍しい種類の猫であり、中には成長途中で縞模様が消える猫もいます。
このため、縞模様がある黒トラは「珍しく、貴重な猫」として人気があるのです。
黒トラが産まれるのは、黒猫の遺伝子にシルバー遺伝子（毛の根元を白くする遺伝子）が加わることで、トラ模様柄の猫が誕生するという仕組みです。
黒いトラ柄の猫が産まれる猫種
黒トラが産まれる猫種には、
- アメリカンショートヘア
- マンチカン
- スコティッシュフォールド
- メインクーン
- ペルシャ
- ミヌエット
などの猫がいます。
このほかにも、毛の配色によって、縞模様の柄がある黒猫が生まれるケースがあります。
そして、先程紹介した子猫の時にのみ縞模様（ゴーストタビー）が出る猫として有名なのが、ロシアンブルーと呼ばれる猫種です。
ロシアンブルーは黒猫のようで、青みがかった濃いグレーの毛色をしており、瞳の色はグリーンという神秘的な見た目をした猫さんです。
黒猫柄の事例
古くから黒猫の柄や模様、パターンは遺跡、彫刻、絵画などにも用いられてきました。
日本であれば、京都の檀王法林寺というお寺に「招き猫としては最古のもの」とする説がある黒招き猫の像が祀られています。
日本の黒猫の事例
闇夜に眼を光らせる黒猫には、不思議な神通力があるとされており、境内では招き猫や黒猫の御守りなどを購入することができます。
一例ですが、日本全国の招き猫として
- 宮城県の堤人形
- 秋田県の中山人形
- 京都の伏見人形
- 兵庫の姫路張り子
- 徳島のお松権現
などの招き猫には、黒猫の招き猫の像が多く見られます。
また、江戸時代には「黒猫を飼っていると疫病が治る」という噂もあって、黒猫を飼うのがブームになったこともありました。
文学の世界では、吾輩は猫であるのモデルは、夏目漱石の家に迷い込んで住んだ黒猫だと言われており、漱石夫妻は「福猫」として可愛がっていたことが分かっています。
海外の黒猫の事例
欧米では「黒猫は不吉」という考え方もあり、中世では黒猫は魔女の使いとして、魔女狩りの対象になったこともあり、現在でもヨーロッパの一部ではこのような考えから、黒猫を嫌がる地域もあるため、動物愛護団体が署名運動などを行っています。
その一方で、イギリスの一部地域では黒猫を幸運のシンボルと考えていますし、ベルギーの一部でもお祭りで黒猫のぬいぐるみを掴むと「幸運になる」という言い伝えもあります。
そもそも黒猫ってどんな猫？
黒猫は純血種であれば単色、その他、様々な毛色や模様を持った黒猫が存在していますが、全体として黒猫はフレンドリーで人に甘える猫が多いです。
その反面、臆病で警戒心の強い猫もいますが、こうした性格は個体差や性別によっても大きく違うようです。
本章では、黒猫さんの性格や黒猫の飼い方について紹介します。
黒猫の性格
黒猫さんは見た目から、クールな性格に見られがちですが、その性格を端的に例えると、甘えん坊で人懐こく、マイペースといった穏やかさが特徴といわれています。
その一方で、動く物に興味を示したり、好奇心旺盛な性質も持っていますが、こうした性格は猫さんたち一匹一匹の育った環境も大きく影響しています。
なお雄雌では、雄猫の方が穏やかでのんびりしており、雌の黒猫はやや警戒心が強く、臆病な面を持っていることが多いです。
黒猫さんの飼い方
黒猫さんの飼い方としては、甘えん坊な性格の多い傾向とはいえ、猫さんのペースに合わせて触れ合い信頼関係を築くことがよいでしょう。
黒猫のケアですが、毛の長さによって変わってきます。
なお、体毛が黒色なので汚れなどが目立ちにくいのですが、ブラッシングなどでお手入れをして、つやつやした毛並みと清潔な状態を保ってあげることが大切です。
猫さんの衛生グッズについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事：猫さんの衛生用品でおすすめできる衛生＆ケアグッズ10選
黒猫と他の猫の柄の違い
黒猫と他の猫の違いですが、単色の猫か、複数の色が混じった猫かどうかという点で分類できます。
例えば、この記事の冒頭で紹介したボンベイのように、黒色だけの純血種もいますし、黒色をベースに縞や他の色の柄が混じって、複雑な柄を持つ猫さんもいます。
単色柄の黒猫
単色柄の黒猫は、漆黒の闇夜やベルベットと評されるような真っ黒な毛並みをしています。
こうした純血種であったり単色の猫には、黒猫以外にも白猫、グレーの毛色をした猫がいます。
部分的に色・柄が入った黒猫
同じ黒猫でも、毛の部分に模様のように色や柄が入る猫がいます。
全体は黒色の毛をベースに模様が入ったり、トビ柄、トラのような模様を持つ黒猫もいます。
模様の種類ですが、
- 黒
- 白
- グレー
の模様が入るほか
- 茶トラ
- サビ
- キジトラ
- サバトラ
のような模様が入ることで、同じ黒猫も猫種もそうですが、色柄でそれぞれの見た目は大きく変わります。
黒猫柄のグッズが買える場所
黒猫はその美しい容姿から、キャラクターやグッズとしても幅広く活躍しています。
また、遺跡や絵画の中にも猫は数多く登場しており、ミュージアムグッズでも有名な猫をモチーフとしたアート作品が購入できます。
キャラクターとしての黒猫グッズ
古代エジプトでは、バステト神のシンボルが黒猫であり、黒猫の彫像は現在レプリカとしても販売されています。
また、物語の世界では、ルイスキャロルの鏡の国のアリス、ピノキオに登場する黒猫のフィガロ、魔女の宅急便のジジ、アメリカのキャラクターフィリックスなどが有名ですね。
そして、少し時代は遡りますが、日本では竹久夢二のグッズにも黒猫がいましたし、フランスのパリ・モンマルトルにかつてあった最古のキャバレーの名前がシャノワール（黒猫）といいました。
シャノワールのポスターは、現在でもパリ土産として人気ですし、日本でも海外のポスターを扱うお店で購入できます。
企業のキャラクターとして有名なのが、クロネコヤマトのロゴマーク、このほか明星食品のインスタントラーメン「チャルメラ」のおじさんの相棒としても黒猫が登場しています。
食品としては、ラング・ド・シャというお菓子がありますが、これはフランス語で「猫の舌」という意味なのですが、確かに表面のザラザラ感と、猫の舌のような楕円形の可愛らしい形をしています。
筆者の個人的なおすすめは「東京ミルクチーズ工場」の定番商品「ソルト＆カマンベールクッキー」です。
ラング・ド・シャ特有のバターの芳醇な香りと濃厚なチーズの味わい、ほんのりとした塩味のアクセントがあと引く美味しさです。
正直なところ、クッキーとしてはお高めですが、ちょっとした贈り物やお土産のほか、いわゆるプチ贅沢にもおすすめです。
こってり甘めのお菓子で、アッサムで濃いめに淹れたミルクティーとの相性が抜群です。
ポチップ
猫さんのグッズではありませんが、視覚以外から猫を感じてみるのもおすすめです。
黒猫キャラクターのグッズが購入できる場所
黒猫柄のグッズが買える場所ですが、前述のキャラクターグッズを扱う店舗のほか、オンラインショップ、猫専門店などで購入できます。
また、ミュージアムグッズを扱う店舗でも、猫をモチーフにしたアート作品、彫像のレプリカ、アート作品をモチーフにした文具や衣類、雑貨などが購入できます。
関連記事：猫好きさんへ！プレゼントにも人気の猫グッズ＆雑貨10選【猫さんと暮らせない人向け】
黒猫さんのLINEスタンプ絵文字
そして…宣伝になってしまいますが..黒猫グッズといえば、毎日のコミュニケーションに必須の「LINEスタンプ」もおすすめです。
ユニコスタンプ®では、この記事で紹介した黒猫さんをはじめ、LINE STOREで、猫好きさん向けの、かわいい猫さんスタンプシリーズとして、たくさんの猫柄デザインのスタンプや絵文字をリリースしています。
まとめ｜黒猫さんは可愛い
今回は、黒猫さんの柄や模様、黒猫さんの性質など特徴など、黒猫柄のすべてを紹介しました。
黒猫柄のグッズやアイテムの種類は多く、人気キャラクターやグッズを扱う店舗やオンラインショップで購入できます。
また有名な絵画作品や彫刻になった猫については、ミュージアムグッズを扱う店舗でも購入可能です。
そして、日々のコミュニケーションについては、SNSで使えるスタンプやアイテムを導入すると良いと思っています。
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