「猫さんが餌を食べてくれない…」
「おやつは食べるのに、普段のご飯は食べてくれない…」
こんな状態が続くと、猫さんの健康が心配になります。
猫さんはどうして餌を食べてくれないのでしょうか。
とっても心配で「毎日、猫の食の細さが気になって仕方ない」という飼い主さんも多いのかもしれません?
実は、猫さんがご飯を食べてくれない理由、その原因は「生活環境」にあったりもします。
私たちも人間も、生活環境が変わったり、食事の内容が急激に変わると食欲不振になったり、食べていないのにお腹が空かないという経験におぼえがありますよね。
猫さんも同じように、環境の変化で食欲不振におちいることもあります。また、飽きっぽいなど、猫さん自身の性格や偏食などの好き嫌いでご飯を食べないといったことも。
そこでこの記事では、猫を飼っている飼い主さんに向けて「猫がご飯を食べない理由」とその解決策について詳しく解説したいと思います。
猫さんの食欲が回復する方法を探っていきましょう。
猫さんがごはんを食べない理由
私たち人間も、ちょっとしたキッカケで食欲が落ちたり、食べる気力を無くすことがありますよね。
猫さんも同じで、生活習慣やわずかなキッカケで食欲が落ちることがあるのです。
猫さんが餌を食べない理由は、大きくわけて3つ考えられます。
猫さんが餌を食べない理由は3つ
- 運動不足でお腹が空かない
- 環境の変化で食欲減退
- 偏食
運動不足、環境の変化、偏食など。
人間と似た理由で、猫さんも食欲が落ちていることがあります。
それぞれの内容をさらに詳しく解説します。
1.運動不足でお腹が空かない
適度に運動をする週間が無ければ、人間もお腹が空きませんが、猫も同じで運動不足になるとお腹が空きません。
食欲を増進させるには、やはり適度な運動が必要になってきます。
とはいえ、ハードな運動は必要ありません。
適度な運動で、健康を維持するという程度で計画すればOKです。
例えば、室内で動く機会が少ないのであればキャットタワーを設置したり、おもちゃで動く機会を増やすなど、猫さんが運動できる環境をつくってあげてください。
また加齢で動けない猫さんについては、マッサージをしてあげたり、カラダをケアするなど負担の無い範囲で、体を動かせる機会をつくってあげると良いでしょう。
2.環境の変化で食欲減退
環境の大きな変化や、ストレスなどで猫さんも食欲が落ちてしまいます。
特に家の中の環境が変わったり、家族のライフスタイルが変化するだけでも、猫にとっては大きなストレスになってしまい、環境の変化が原因で食欲が減退してしまうのです。
猫さんにとって、どのようなことがストレスになっているのか。
毎日様子を観察しながら、原因を解明しストレスの無い環境をつくってあげてください。
例えば、環境の変化は気温なども大きく影響しています。
人間も暑さや寒さで、食欲が落ちたりしますが、高温多湿な季節には猫さんの食欲も落ちてしまいます。
これは夏場、人間も食欲が落ちるのと同じですね。
寒暖差が大きな時にはエアコンなどの空調を使うなど、猫の体に負担の無いようにして、快適に過ごせるようにしてあげてください。
このほか、食事の環境が変わることも猫にとってはストレスになります。
例えば、体が大きく成長したにも関わらず、器の大きさがあっていなかったり、器を設置する高さが体格に合っていないと、それだけでも猫さんにとっては大きなストレスになってしまいます。
フードを入れる器も、猫さんが食べやすくストレスになりにくい物を選んであげましょう。
食事以外の環境についても、注意が必要です。
例えば、猫さんは狭いところが好きですが、狭い場所に入りたがるのは、誰にも邪魔されずにストレスなく過ごせるからです。
最近では猫さん専用のカゴや箱なども売られていますが、このように「安心して落ち着ける場所」を提供してあげるだけでも、猫さんのストレスは和らぎ、食欲を取り戻すキッカケになるでしょう。
このように見てみると、小さなことの積み重ねになりますが、猫さんにとっては大切なことです。
ストレスなく快適に過ごせる環境作りをトータルで考えてあげることが、猫さんの健康な毎日に繋がります。
3.偏食
私たち人間にも好き嫌いがあるように、猫さんにも「食べ物の好き嫌い」があります。
味や香りの強いフードが苦手な猫さん、味付けの濃い物が苦手な猫さんなど、好みは一匹一匹異なります。
例えば、魚や肉など、特定の主原料を嫌う場合もあります。
飼っている猫さんがどの食事を好むのか、少しずつ様子を見ながら、猫さんにとって良いものを選んであげるようにしたいですね。
またフードの大きさや食べにくさが、猫さんの食欲不振に繋がっている場合もあります。
食感、フードが大きすぎて噛めないと、それだけで食欲が落ちるというケースもあり、普段からじっくり猫さんの様子を観察する必要があります。
キャットフードの好みですが、人工的な香料や調味料をたくさん使ったフードを与えてしまうと、その味に慣れてしまい普通のキャットフードを食べなくなるケースも多々あります。
人間の健康管理と同じように、猫さんには自然な原料でつくられた身体に優しいフードを与えてあげたいですね。
なお、人間の食べ物の残りを猫さんにあげているご家庭もありますが、人間用の味付けは動物にとって濃い味付けであり、内臓などの負担も心配になってきます。
猫さんの餌については、猫の健康や体格などを配慮した、専用のフードをあげてください。
餌の選び方については、この記事の後半でご紹介しますが、心配な場合は獣医さんや普段かかりつけにしているお医者に相談するのも良い方法といえます。
【病気のサインかも】体調不良のサインにも気をつけて
ここまでの理由であれば、問題の解決策はあるのですが、稀に体調不良で食欲が落ちている場合があります。
猫さんの病気のサインとしては
- 食欲不振+寝てばかりいる
- 水も飲まない・吐いたり、お腹を下している
- 呼吸が荒い、苦しそうにしている
といった症状があります。
このような症状が出ていたら、体調を崩している可能性があり注意が必要です。
病気が疑われる場合には自己判断せず、すぐに医師の診断を受けるようにしてください。
猫さんの餌|好き嫌いを無くす方法は3つ!
記事の前半で、猫さんの食欲不振の原因を紹介しましたが、具体的に「猫さんの好き嫌いを無くす方法」は大きく分けて3つあります。
- 適度な運動をしてもらって健康的にお腹が空くようにする
- 御飯を食べやすい環境作り
- ご飯の種類やバリエーションを変えてみる
それぞれの内容を順に見てみましょう。
運動をして健康かつお腹が空くようにする
タップリ運動をした後は、私たちもお腹が自然と空いてきます。
猫さんも同じで、運動をすると自然とお腹が空いてきます。
お部屋の中で過ごす時間が多いのであれば、楽しみながら運動できる環境をつくってあげましょう。
おすすめなのはキャットタワーを設置したり、おもちゃで身体を動かせる環境を整えてあげることです。
お手頃で取り入れやすい、キャットタワーや遊具を取り扱っているところは色々ありますが、ネットで手軽にグッズを買えるところはたくさんありますが、例えば可愛いキャットタワーなどを販売している、アイリスプラザのペット用品などがあります。
なお、食事以外の時間におやつを食べ過ぎてしまうと、偏食になったり食欲が湧かないので、おやつを食べるタイミングや「何を食べるか」という点が重要になってきます。
おやつが原因で食欲が無い場合には、おやつの回数を減らしたり、おやつに与える量を減らして食事に影響が無いよう工夫をしてあげてください。
健康かつ、お腹が空く環境をつくると、猫さんも自然とお腹が空くような「生活リズム」を身に付けることができます。
それでも、猫さんにおやつ、上げたいときってあると思います。
そんな時は、モグリッチとかを抑えておくと良いかも。
食べやすい環境作り
猫さんの食欲回復ですが、以下のポイントを抑えることで「食べやすい環境作り」を整えてあげることができます。
- ヒゲが当たりにくい食器にする
- 臭いの付きにくい食器に変える(陶器・磁器など)
- 静かな場所に食べ物を設置する
食器ですが、ヒゲがあたると猫のストレスになってしまうので、なるべく平らなお皿でヒゲが当たらないよう工夫をしてあげてください。
また、食器に臭いがつきやすいと、猫が嫌がって食べてくれない場合があります。
猫さんがなかなか食べてくれないという場合は、臭いのつきやすいプラスチックや樹脂製の食器は避けて、臭いが付きにくい陶器や磁器製の食器に変えてみるというのも、試してみる価値はあるでしょう。
なお、猫が「食事場所」として好むのは静かな場所です。
騒がしい場所では、食事に集中できないので、なるべく静かな場所に餌を設置してあげましょう。
かわいい様子で食べていると、どうしても声がけしたくなりますが、食べている時には会話を控えるのも、猫さんにとっては大切なことです。
このほか、トイレの近くで食べるのを猫は嫌がります(人間も同じかと思います)。
食事場所はトイレからできるだけ離れた、静かな場所を用意してあげると良いでしょう。
ご飯の種類やバリエーションを変えてみる
猫さんが、毎日のご飯にマンネリを感じている可能性もあります。
例えば、私たち人間も毎日同じ食事が続くと飽きてしまいますよね。これは猫さんも同じなんです。
魚を食べないというのであれば、肉が主原料のフードに変えてみたり、例えば、これまで常温で与えていた場合には、少し温めてから出してあげるなど、これまでと与え方を変えてみるのも一つの方法です。
このほか、飼い主さんの手で直接、餌を与えてあげると、意外と喜んで食べてくれるということもあります。
たまにSNSで「猫さんの食欲が落ちてしまい、手ずからあげたものは辛うじて食べるが病気!?」と病院へ駆け込んだら、獣医師から「甘えんぼさんしてるだけですね」と言われたエピソードを見かけるくらい、猫さん自身のご機嫌も大きな要員のひとつといえるかもしれません。
猫さんに人気のフード
猫さんが喜ぶフードは年齢によって変わることも
子猫から大人になる過程で、食の好みが変わって急に食べなくなるというケースも少なくありません。
猫さんは、塩味と酸味と苦味の3種類を感じることができるのですが、年齢によってこの味の好みが変わることがあるのです。
これまで食いつきの良かったフードを食べなくなったという場合は、元々食べていたフードにトッピングをして味を変えてみたり、フードを温めたりふやかしたりして、好みを探りながら、食欲が戻ってくるかどうか確かめてください。
このとき突然、新しいフードに変えてしまうのはNGです。
猫さんは、もともと食べ慣れないものを警戒する習性を持っており、全く違う食事を与えてしまうとかえって食欲が落ちてしまう可能性があります。
なお、猫の習性を考えながら餌の与え方を工夫するのも一つの方法です。
もともと野生の猫は狩りで、ネズミやウサギ、鳥などを食べていました。
このような修正が現代の猫にも残っており「いろいろなバリエーションの食事をする」というのが猫の体質にあっているのです。
魚がダメだったら、同じ魚でも違う種類のものをトッピングしてみたり、猫用の鰹節を加えてみるというのも良いです。
また、同じ肉を主原料としたフードでも、チキン系、ビーフ系、ラム系等の種類があるので、少しずつ好みを見ながら食いつきの良いフードを探っていきましょう。
参考リンク:グルメな愛猫も喜ぶごちそう缶詰『カナガンキャットフード ウェット』
猫さんが喜ぶフード&餌の探し方ですが、これが一番難しい部分かもしれません。
なぜなら、猫さんによって食の好みは異なるので「これが良い」という物をひとまとめにすることはできないからです。
飼い猫さんの好みを知るには、様々な原料や形状のフードを少しずつ試してみながら、猫の好むフードや餌を少しずつ開拓していきましょう。
フードと言っても、原材料(肉系・魚系)や粒の大きさ、ドライフードかウェットフードかなど様々な種類やバリエーションがあります。
探し方のコツとしては、原材料と粒の大きさ、フードのタイプなどを根気よく試してみることです。
また、食いつきが良い食材が分かってきたら、噛みごたえの好みやトッピングなどをしながら、どのような組み合わせが好きなのか。
日記やメモなどを取って探っていきましょう。
猫さんが食べやすい環境作り
今回は猫さんの食欲が無い原因と、その解決方法を紹介しました。
猫さんの健康的な食事には、適度な運動でお腹が空く環境を整えてあげることです。
猫さんは静かな場所で食事をするのが好きです。
好みのフードを探りながら、猫さんが美味しくご飯が食べられる環境をつくってあげたいですね。
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